ぽり雄の通勤ランニング

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東京マラソン完走記(最終話)

東京マラソンも26kmを過ぎ・・・ぽり雄は浅草に向かい走っていた。

この時ぽり雄は、突然両膝に違和感を感じ始めていた・・・。


来たのか・・・ついに。

実のところ、こうなることを ぽり雄は予感していた

大会前、ひと月程しつこい風邪に悩まされ、練習が思うようにできなかったこと。
そんな時、自転車に乗っている際に突然感じた膝の違和感・・・。

東京マラソンに参加するにあたり、心配事はいくらでもあるように感じた。

でも ぽり雄は、この大会だけは悔いを残さず走り切りたかった。


なんとかしよう・・・なんとか・・・。

その後 ぽり雄は出来得る限りコンディションに気をつけ、大会当日には「調子がいい」・・・と感じるくらいには回復する。


これなら出来るかもしれない・・・悔いのない走りが。


序盤飛ばすとあとが苦しい・・・そんな話も重々承知はしていた。
にもかかわらず、ぽり雄は「気持ちいい」と思えるこのままの走りでどこまで通用するのかを挑戦してみたかった。


しかしその結果起きた、早い段階での失速。

まもなくして、ぽり雄の腿は硬直し、自分の足ではないように思えるくらいにまで悪化していた・・・。


こうなったのも、全て自分の責任・・・・あと残り16km・・・これからが戦いだ!

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浅草、雷門通過・・・。

(※当日コース内で撮影を行わなかったため、ここでは以前コースを試走した際に撮影した写真を掲載しています)
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「頑張れ~!!」

沿道の応援はここでも絶え間なく続く。

こんな辛いときにこの応援はありがたい・・・ほんとにありがたい。


この様に疲れた時は、走る姿勢が崩れていくのを ぽり雄は過去に経験している。
そんなときは、いつもなら走りながら腕を伸ばしたり、腰の位置を上げたりして矯正をするのだが・・・今回はそれすらもできないくらい急激に体が言う事を聞かなくなっていた

やがて、さっき抜き返したタイガーマスクや落ち武者に再び抜かれ、姿が見えなくなっていく・・・

ぽり雄は動かなくなった足を、バンバンと叩いた。

気合いだ、気合いで乗り切るんだ!

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直線的な道路は、なお延々と続く。
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ぽり雄は、35kmを過ぎてへばった事なら過去の大会で何回か経験していた。

しかし、16キロを残してへばるのは今回が初めて

これから先の世界は、まさに未知の領域だった。

ぽり雄は、体制を立て直そうと様々な努力を重ねるが、どうやら取り返しのつかないところまで 体力が奪われてしまっていることに 気が付く。


とにかく足を前に出し、走ることにのみ集中しよう・・・
立ち止まったら、きっともう走れなくなる・・・とにかく前へ、前へ進むんだ!



このとき、沿道から沢山の手が伸びていることに、ぽり雄は気が付いた

子供たち・・・学生風の女の子・・・作業着を着たおじさん・・・。

パパパパパーーーン!

ぽり雄は引き寄せられるように、全員とハイタッチをした。

ワッと歓声が頭に響き、朦朧とした意識が現実に立ち返る。


ありがとう、力をもらったよ!!

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佃大橋・・・佃大橋・・・。

ぽり雄は頭の中で連呼していた。

東京マラソン最大の難所と言われる佃大橋。

しかし、ぽり雄はその難所を警戒して連呼していたのではない。
佃大橋の先の豊洲の辺り・・・その辺りで、ぽり雄のランニング仲間が応援隊を結成し、沿道に集まっているということをあらかじめ聞いていたからだ。

心も体も限界に近付いている ぽり雄。

何を目標に走るのか・・・
何が楽しくて走るのか・・・


もうそんな事を考える余裕すらない・・・ただただ仲間のところへ向かって走る・・・ひたすら走る・・・。

・・・あ。

「ぽり雄さん!」
沿道に集まった大勢の人の中に見えた、見慣れた顔の人達・・・。

手を差し伸べると、ハイタッチをして返してくれた。



そうか・・・そうなんだ。

ぽり雄自身、今まで走ってきたのは、走るのが好きだからだと思っていたけど・・・結局最後に支えになってくれるのは・・・そんな ぽり雄を見守ってくれる仲間達なんだ。

ここだけの話だが・・・このとき ぽり雄は泣きそうになった。

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ゴールが近付いてきた。

この時の ぽり雄は、まさに小走りのペース。

歩いてもさしてタイムは変わらなかったかもしれないが、ぽり雄はとにかく「走り続ける」ことに拘りたかった。

何しろこれだけ多くの応援を受けて・・・こんなにも素晴らしい大会に参加させてもらえたのだから・・・そんな幸せを走る姿で応えたかった



最後のカーブを曲がると、立派なスタンドとゴールゲートが目に飛び込んでくる。


どこだ・・・どこだろう・・・ぽり雄の最後の力の源になった、探し物。



探し物を見付ける間もなく、ゴールゲートは近づいてくる。

周りのランナー達は、みなバンザイのポーズをとる。

ぽり雄も負けずにバンザイ・・・



・・・。



・・・。



時間が長く感じられる。



やっと来た・・・ここまで・・・やっと。

ぽり雄はゴールゲートを潜りぬけた。

視界の端に垣間見えたタイムは・・・3時間47分。

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終わった・・・。

ぽり雄は空を見上げた。

もう、ほとんど力は残っていない。

考えもまとまらない。

これまで何度もフルマラソンに挑戦してきたが、今回の東京マラソンは間違いなく ぽり雄にとって最も過酷な大会となった。


そんな中で気付いた、ぽり雄にとって本当に大切な存在。

沿道で・・・テレビの前で・・・そして仕事場で・・・様々な形で ぽり雄が走ることを気にかけてくれる人達の存在


そんな人達がいるかぎり、ぽり雄はきっと走り続けることができる。

本気で走って玉砕して・・・まさかこんな考えに及ぶとは、ぽり雄自身想像もしなかったが・・・そんな考える機会を与えてくれた東京マラソンに感謝したい。




最後に・・・

ゴール前、ぽり雄が走る最後の力になった探し物。

それは何かというと・・・
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          (無断転載、ごめんなさい)

第1回東京マラソンの際に一緒に応援に繰り出したslowさん。

なんとslowさんは大会当日、ゴール付近までこんな素晴らしいボードを持って、駆けつけてくれたのだ。

にもかかわらず、すぐに見つけ出せなかったのは痛恨の極みだが・・・間違いなく最後頑張れたのはslowさんのおかげだと思う。

ありがとう・・・。

応援してくれたみんな、ボランティアの方々・・・ありがとう。

そして一週間に渡り、こんな長い完走記を読んでくれた皆様・・・ありがとうございました!!

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by porio25 | 2008-02-23 23:28