ぽり雄の通勤ランニング

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頭で消耗

夜の川沿いを ぽり雄は、相変わらず妄想しながら走る。

・・・雷を気にしない走れるなんて嬉しいな。

・・・月が綺麗だぁ~気分爽快!

・・・今回はペースを守って走ろう。これくらいの気持ち良いペースで。



ぽり雄は、前を走るひとりの男性ランナーを抜かした。

・・・先、行きますよ。

・・・今の人、けっこうペースが合ってたな。

・・・今時、こんなペースが合うのは珍しい。

・・・。

・・・ん?足音がついて来るぞ。

・・・誰か速い人が抜きにかかるのかな?



抜かされた。抜かして行ったのはさっきの男性ランナー。

・・・おぉっ、この追い越しは何か意味があるのか?

・・・ペースは下げてないし、彼が速くなったんだよな。

・・・でも今日はペースを保つと決めたし、このまま先に行ってもらおう。



しかし、ここでひとつ誤算が起きる。

長い坂を下る際、自然とスピードの上がった ぽり雄は、前の男性に追いついてしまう。
しかも、男性のペースは上がらず、ぽり雄はピタリと後ろについて走る形になる。

・・・うわ、困ったぞ。これでまた抜き返したら、宣戦布告だよな。

・・・彼はなぜさっきみたいにペースを上げないんだ!?

・・・ま、まさか僕と一緒に走りたいとか!?

・・・お友達になりたがってる?

・・・いや、でもいくらなんでもそれは。

・・・試しに話しかけてみるか?

・・・げっ、よく見れば今日着てるランシャツは嫁さんの趣味が入った「血染めのランシャツ」ではないか!?

(嫁さんに買ってもらった肩口に赤ペンキをかけた模様のランシャツを ぽり雄はこう呼んでいる)

・・・夜中の暗い土手の上、血染めの男が話し掛けたら大騒ぎになるんじゃないか?

・・・ぐ、それは洒落にならん。

・・・あぁ~、思わず抜かしたくなる このペース、どうする、どうする~!?

・・・○△□っ!!



そんな ぽり雄の苦悩をよそに、しばらくして前の男性は道の端に寄り 進路をあけてくれた。

・・・あああ、あれ!?

・・・。

・・・。

・・・なんだ、紳士じゃないか。


何をするにしても、考えすぎる ぽり雄。

足よりも、頭の方で体力を消耗している気がする。

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by porio25 | 2008-09-11 20:14